VISAは事前に大使館で取得した方がよい理由

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先日エチオピア航空でアディスアベバに16時間トランジットすることになり、エチオピアVISA取得する必要があったのでVISA取得について。

 

エチオピアVISA取得について、空路で訪れる場合は空港でも取得可能だが、一応事前に大使館で取得しておくことにした。ちなみに空港取得の場合は1ヶ月シングルVISA50ドル、事前取得の場合は40ドル(5,000円)だったので、10ドルほどお得だ。だが、わざわざ大使館に行ってVISA取得するのは、この差額10ドル以上の価値があることが往々にしてある。

 

通常初めて訪れる国であれば、その国との最初の接点は空港だ。僕がバンコクのスワンナプーム国際空港に到着するとなんだか少し憂鬱な気分になるのも、クアラルンプールのKLIA2でマレーシアの未来は明るいと感じるのも、ロンドンのヒースロー空港に到着して入国審査待ちの行列でゲンナリするのも、全ては空港のハード・ソフトから受ける印象に他ならない。

 

そんな空港を差し置いて唯一、旅行者とのファーストコンタクトたりえるのが、通常はVISA取得目的ぐらいでしか縁がない大使館だ。大使館の立地や規模は、その国の国力を物語っている。巨大なロシア大使館が麻布の一等地にあるかと思えば、エチオピア大使館は高輪台(立地はよい)駅から徒歩5分の雑居ビルの1フロアに過ぎない。ロシア大使館がお役所主義(実際お役所なのだが…)でいかにも融通がきかなそうなのに対して、エチオピア大使館は規定上はVISAの発給は11:00−12:00の間に申請、受取は翌営業日の15:00-16:30の間だが、頼めば当日発給も可能だ。大使の都合がつけば、即時発給も可能とのこと。さらに、16:30に間に合わないかもしれませんと電話したら、17:00までに来てくれれば大丈夫ですって。

 

エチオピアに初めて行く人は、おそらくこの時点で、未だ見ぬエチオピアという国に対して、なんとなく融通がききそうな旅行者フレンドリーな国ではなかろうか、という仮説は立つのではないだろうか。

 

また、大使館というのは、日本国内でその国の情報を最も集まっている(はずの)場所でもある。(これは大使館にもよるのだが)旅行会社のパンフレットなんかが置かれている場合もあるが、通常にはお目にかからないような会員誌だったり、その国についての文献だったり、大使館が独自に作成している観光案内だったり、少なくてもこれからその国を旅しようかとしている人にとっては宝の山のような情報が溢れていることも珍しくない。

 

さらに大使館の活用方法としては、ネットで調べても不確かな情報を、国内通話料金で即時に確認できる場所でもある。たとえば、インドネシアの小学校の夏休み期間だったり(これは仕事で)、エチオピアのゲンナと呼ばれる独自暦のクリスマスの正確な日付だったり。先日も、アムハラ語ができればネットですぐにわかるかもしれない「エチオピアの有名な絵本作家を教えて欲しい」という質問を窓口でしてみたところ、直接聞いてみてください、と大使の部屋に通された。結果、自分は絵本のことはよくわからないが、アディスアベバだったらこの本屋はこども向け書籍が充実しているはずだから行って店員に聞いてみるのがよいよ、とご丁寧に英語とタクシードライバーでも分かるようにアムハラ語で住所を書いてくれた。他の国の大使館なら、館内の部署をたらい回しにさせられるか、にべもなく断れるのがオチだろう。

 

また、記憶を辿ってみると、大使館が発給してくれるものにはVISA(観光、ビジネス、留学など)の他に、レター(推薦状)もあった。大昔にウガンダにゲストハウスをつくりに行ったとき、何かの役に立つかと思い、駐日ウガンダ大使にたしか数千円支払ってレターを書いてもらった。よく覚えていないが、「この日本人たちがやろうとしていることはウガンダにとってよいことだから協力してあげてね、よろしく」的な内容だったように思う。実はウガンダで、現地を立つ間際に、なにか胡散臭いことをしている日本人がいるらしい的なことで警察から取り調べを受けた。取り調べが長引きそうでこのままでは首都行きのバスを逃してしまうと焦ったときにこのレターを提示したところ、即時釈放されたのは、このレターの威力だったのかもしれない。
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2015-10-07 | Posted in BlogNo Comments » 

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